キミの首輪に、赤い糸を。

「聞く...」


如月さんは、少し考え込んだようだった。

確かに、聞きにくいとは思う。
自分がホストとして働いていることをどう思ってるか、なんて。


「如月さんは、後ろめたいんですか?」

「えっ...?」

「ホストという仕事は、真白に後ろめたいことなんですか?」


子どもの私には分からない。

あまりいいイメージはないかもしれないけど。


「...ホストという仕事を後ろめたいわけではもちろんありませんよ。そんな気持ちでいたら、この仕事を本気でしている方々に失礼ですからね。私が隠したいのは、この仕事を始めた理由です」

「理由...?」

「...真白を、悪者にしてしまいますから」


そう言った如月さんの表情は、笑顔だった。

いや、笑顔というには、あまりにも不自然で、無理をしているのがバレバレな。

真白も、こんな顔してたな。

こういうところは、なんか二人は似てる。

きっと、お互いがお互いに気を遣って、少しずつすれ違って。

だから二人は、こうやって笑ってるのかな。