「ひぃっ……」


私は今、千和と2組の教室の前にいる。


「なかなかのクオリティだね」


ビビる私とは対照的に、千和は全く物怖じしない。


言うの忘れてたけど、私の天敵はオバケと虫だ。


「じゃ、行くか」


手をしっかり握って歩き出す私たち。


恋人みたい?なんて。