デコくんとボコちゃん


そんなこんなで、もうすぐ花火の時間。


みんなぞろぞろと集まってきた。


このお祭りは、1時間くらいの大きな花火が上がるんだ♪


「もうすぐだね〜」


スッと空を見上げた瞬間。


「……あ…」


私の知ってる背中が見えた。


「高瀬くん…?」


大きな、彼。


目の前で場所取りしている。


わあ…浴衣似合ってる!


まさか会えるとは思わなかった!


「たか…「伊吹!お待たせ!」


名前を呼ぼうとするけど、それは女の人の声に遮られる。


え…?


その人は、茶色の髪の毛を綺麗にまとめていて。


浴衣姿がすごく色っぽくて。


…私なんかが絶対敵わないくらい、美人。


女の人は両手にクレープを持っていて、片方を高瀬くんに渡し、無邪気な笑顔を浮かべた。


あ…


彼女、いたんだ…。