「ね、わたがし食べよ!」
「うん、食べる」
私たちは、屋台を何往復もしながら徐々に食べ物を制覇していく。
女子の胃袋ナメちゃいかんぜよ!
「おじさん、わたがしひとつ!」
「あいよ!」
「ありがとう!」
屋台のおじさんは楽しい人ばっかだよ。
「ん〜、甘い!」
私が左から、千和が右から攻めていく。
「高瀬くんに自慢できるわ」
「なにそれ〜!」
「琴李とはんぶんこ♡って」
やっぱり楽しいね、お祭りって!
千和と話してるだけで、楽しいんだけどねっ♪
中学の時からの仲だもの。
喧嘩もしたけど、なんだかんだで大好きなんだ。
私のことを気にかけてくれる。
何より大好きでいてくれる。
いい親友を持ったよ、私。
