すると突然、遠くの海で琴李が暴れた。
「「あ」」
私たちは顔を見合わせ、そして笑い出す。
「琴李ってば、タイミング」
「あの人らしいですね」
楽しそうなふたりを見ていると、すごく微笑ましく思う。
琴李も相当高瀬くんのこと好きだな。
おっ、近いぞ。
いいぞ、もっとくっつけ。
でも…私も誰にも負けないくらい、琴李が好きだよ。
なーんて。
「あのふたり、付き合うんですかね」
「どう…かな。でも私は、くっついてほしいです」
「お似合いですね」
デコボコだけど、そこがピッタリなんだよね。
ちょっと羨ましいな。
