デコくんとボコちゃん


「ひぃあ〜…冷たい!」


さっきのよく分からないくだりが終わり。


私たちは海へどーん!


誰もいない海って最高♪


「俊さん、浮き輪ー!」


「はい、どうぞ」


「ありがとうございます♪
高瀬くん、引っ張ってー!」


「俺かよ?しゃーねーな」


背の高い高瀬くんなら、ひとりじゃ行けないとこまで行けそうだもん!


「ん。ちゃんと握っとけよ?」


差し出された両手。


「うんっ…!」


私は照れながらも、その両手をしっかり握った。


「行くぞ!」


「ゴーゴー伊吹号♪」


「ダッセー歌だな」


「む、なによー」


そんなこんなしていると、既に足は地面から離れていた。


「高瀬くん、まだ足ついてる?」


「ついてるけど?」


す、すごい…


私ならとっくに溺れてるね。