デコくんとボコちゃん


「ねえ、やっぱりワンピースにした方が…」


「何言ってんの、ビキニで正解」


一緒に買ったビキニを着て、その上にパーカーを羽織る私たち。


隣の千和は、真っ黒なセクシービキニ。


私は、花柄のフリルがついたビキニ。


恥ずかしいよ…。


今日はふわふわに巻いた髪の毛を、サイドに結んでる。


頑張ったんだよ私…。


千和は後ろで小さなお団子をつくっている。


「おーい」


海に戻ると既に男2人は着替えていて…


「ふおぉぉおぉ…」


高瀬くんの体にはうっすらと腹筋が…


「琴李、鼻血に気をつけて」


「が…頑張ります」


耐えられるかな…。


「っしゃ、行こーぜ!」


「おー」


「おー」


高瀬くんの掛け声に、千和と俊さんの2人が反応する。


千和は既にパーカーを脱いでいた。


「お、おー!」


私も急いでパーカーを脱ぐと、みんなに続いて走りだす。