デコくんとボコちゃん


そして、夕日で辺りがオレンジ色に染まる頃。


「あー久々に勉強したわー」


「うあー頭パンクしそう」


疲れ果てた高瀬くんと私。


「これで赤点は回避ね」


「俺はテストないけどねー」


余裕な表情の千和と春樹くん。


こんなにシャーペン握ったのいつぶりだろう。


「じゃあ私、そろそろ帰るわ」


「あー、俺も帰ろー」


「え、じゃあ俺も」


ぞろぞろと立ち上がる一行。


もう帰っちゃうのか…


「あらぁ?もう帰るの〜?」


玄関に下りると、珍しく大人しくしてくれていたお母さん登場。


「あ、琴李のお母さん!」


「あら、千和ちゃん久しぶりね!」


お母さんとは面識のある千和。


「ふふ、伊吹くんも来てくれてたのね♪」


「ども、お世話になりました」


ペコリと頭を下げる高瀬くん。


「はじめましてー、お母さん」


「あらあらまあまあ!可愛いお友達ね♪」


「吉村春樹っていいますー」


「そう♪春樹くん、よろしくね」


「こちらこそー♪」


なんだか雰囲気が似てる2人。


「じゃあまた来てね〜」


「まあね、みんな!」


こうして、勉強会は終了した。


とっても楽しい1日でした。