デコくんとボコちゃん


「だ、大丈夫…じゃない」


頭を押さえうずくまる私。


すると…


「何!?何が起こった!?」


バタンと扉が開いて、驚いた顔をした千和が入ってきた。


「なにー」


その後に続いて、大きな袋を持った春樹くん。


「…ちょっと、事件が」


あはは、と笑い、ゆらりと立ち上がる。


「こいつ俺が寝…」


「ああーーー!!!言わないで!」


バラそうとする高瀬くんを大声で遮り、じっと睨む。


「…?無事ならいいけど」


頭にハテナマークを浮かべた千和。


「お菓子食べよーよ」


こんな時もマイペースな春樹くんが羨ましいと思った琴李でありました。