デコくんとボコちゃん


「なあ、ごめんって」


「ごめんねー」


「ほんとごめん琴李」


部屋に入り、私は3人に宥められる。


みんなして私をバカにして…


「……今度高級レストラン連れてってもらうから」


拗ねたように言うと、みんなは笑った。


「また食べ物かよ?」


高瀬くんに言われ、ハッとする。


「だっ…だって食べ物しか浮かばなくて!」


「それが琴李だ」


千和までー!


もう!


いいじゃないか!


「たこ焼きみたいー」


ぷくぅーっと膨れていると、不意にハルから頬を突かれる。


「なによー、ハル」


「俺のことは春樹って呼んでー?」


「…?春樹、くん?」


ハルは芸名ってことかな?