デコくんとボコちゃん


「「ぷっ」」


高瀬くんと千和が同時に吹き出し、ハルの頭の上にはハテナマークが浮かんでいた。


「…あ。ごめんね、気にしてたー?」


「いえ別に」


「ごめんってー。君、名前はー?」


「月島琴李ですけど」


「そっか、小鳥ちゃんかー。可愛いねー」


そう言って頭をわしゃわしゃ撫でる彼。


「…ふっ…あっはははは!やべえうける!」


耐え切れなくなったのか、ついに高瀬くんが笑い出す。


「…ちょ…っ笑ったら失礼だって…!」


そう言いながらも笑いを堪える千和。


みんな…みんな…


「チビってゆうなあー!!」


私は近所まで聞こえるくらいの大きな声で叫んだ。