──当日。
「ねえ、おかしくない？」
「おかしくない」
「…ねえ、髪の毛…」
「おかしくないってば！」
服装が気になって何度も聞いてたら、千和に怒られてしまった。
シンプルにTシャツとショートパンツという格好。
セミロングの髪の毛は、ゆるいお下げ髪。
…子供っぽすぎたかなぁ。
だって隣の千和を見たら、すっごい大人っぽいんだもん！
シャツとスキニー。
千和のスタイルの良さが際立ってるよ。
今日はこれから、私の家で勉強会。
もうすぐ来るはずなんだけど…
「………あ、来た」
千和の声に顔を上げると、遠くに高瀬くんの姿。
「高瀬くーん！」
大きく手を振れば、こっちに気づいたのか手を振り返してくれた。
