デコくんとボコちゃん


「はぁ〜どうしよう!」


高校に入ってはじめてのテスト。


完全にレベルアップしたテスト。


完全にレベルダウンした私。


「どうしようって……あ」


千和がポンっと手を打った。


「何!?ヒミツ道具!?」


四次元ポケットから何か出てくるのかしら!


「高瀬くんに教えてもらいなよ」


「………え?」


千和の顔は、面白そうにニヤけている。


高瀬くんは、あれから何度か話しかけてくれた。


でもそれだけで…他には何もない。


「むっ…無理だよ〜……ってあれ?千和?」


気づけば何やらケータイを操作する千和さん。


…待てよ?


「それっ…私のケータイ!!」


なんで!?いつの間に!