そんな私は今、土砂降りの雨の中家までダッシュしてます!
梅雨なのに傘持ってこないとかバカだよね…。
歩いてる人の横を駆け抜ければ、何事!?っていう顔で見られてちょっと恥ずかしい。
制服もカバンもびしょ濡れだし、もう最悪!
といいつつも走って走って、もうすぐ家に着くっていう時に。
あの事件は起こったんだ。
待っていた信号が青になり、私は再び走り出した。
よし、もうちょっとで家に着くぞ!
きっとホッとして、油断したのがいけなったんだと思う。
「…っうわぁ!?」
「………っ…!?」
背中に衝撃を感じ、勢いに押されてその場に倒れる。
「…ったぁ…誰なの!?
危ないじゃ…ん……え……?」
顔を上げるとそこは道路の真ん中で、車道からは1台の車がこちらに向かっていた。
私に気づかないのか、速さは緩まない。
やだ……死ぬ…!!
