デコくんとボコちゃん


「んー…でも、サイズ感がだって!失礼しちゃうよね」


『琴李、それ絶対照れ隠しだよ』


「え…?」


『琴李のこと本当に可愛いって思ってる。
ね、付き合っちゃいなよ、高瀬くんと』


「ええ!!昨日はじめましてだったんだよ?無理だよそんなっ…」


『琴李はどう思ってるの?』


「ん〜、友達としては…好きかな。
今日はすごく楽しかったし」


『ふふ、それが恋に発展するの、願っとくね』


「もー!やめてよ〜!」


『あっはは、頑張れ!応援してる』


「あ…ありがとう?」


『ん、じゃあまたね』


「うん!また明日たね!」


そうして、電話は終わった。


確かに、すごく楽しい1日だったと思う。


だけどこれが恋なのかはまだ分からない。


もっと知りたい。


もっと話したい。


これはまだ、恋の途中──