デコくんとボコちゃん


『どうだったの?』


その日の夜、千和から電話がかかってきた。


第一声がこれである。


「うん、楽しかったよ!」


『そっか、よかったじゃん。
で?高瀬くんはどうなの?』


「…期待してるの?」


『もちろん』


「まあ…良い人だと思うよ。
ドーナツ2個奢ってくれたし!」


『そりゃ良い人すぎるわ』


「でしょ!?私の背バカにするからさぁ」


『他には?』


「んーとね、……あ」


『何、何があったの。言いなさい』


「…可愛いじゃんって」


『なにそれ!?良かったじゃない!』