デコくんとボコちゃん


「本当に2個食いやがった…」


「なによ、いいでしょ?」


「よくそのちっせぇ体に入るよな」


「またバカにしてんの!?」


「してませんー。すげぇと思っただけですー」


「もーまたドーナツ奢ってもらうよ?」


「それは勘弁」


「あははっ」


帰り際、暗くなった夜道をはしゃぎながら帰る。


たった1日でこんな仲良くなれるなんて…。


きっと気が合うんだね!


ていうか、前から気になってたんだけど…


「高瀬くんって身長何センチなの?」


すごく大きいのは分かるんだけどさ?


「んー…180cmだったっけな?」


わあ…私より30cm以上でかい。


「月島は?」


「聞かないで」


即答して、また高瀬くんに笑われる。


分かってるくせにー!


「月島?家着いたけど?」


「えっ…あ!ほんとだ!」


話してると、いつの間にか家に着いていた。


…覚えててくれたんだ。


「それじゃ、またね!今日はありがとうっ」


「おう、またな」


高瀬伊吹という男、なかなか良いやつかもしれない。