デコくんとボコちゃん


「高瀬くんってさ、たまーに可愛いよね」


「は?俺が?」


幼いっていうか、なんていうか。


子犬みたい…なんて。


「月島の方が可愛いじゃん」


「…へ?」


さらっと言われ、拍子の抜けた声がもれる。


「なっなな何言ってるの!?
私なんか全然だよ!うん、全然!」


慌てて否定すると、頭にポンっと手を乗せられて。


「サイズ感とかな」


…ちょっと舞い上がった私を殴りたい。


「誰がチビじゃ!縮むからやめれ!」


「あーごめんって。ほら、もう着くよ?」


「もぉ〜〜、ドーナツ2倍だからね!?」


「はいはい」


2人笑い合いながら、ドーナツ屋さんに入る。


なんだか高瀬くんの隣は、すごく居心地がいい。