「どうぞ〜♪」


出されたカレーはすごく美味しそうで


久しぶりに、“手料理”を見た気がする。


「いただきます」


カレーなんて成長期の男子にとっては飲み物のようなものだ。


俺は人ん家だってことも忘れて、がっついた。


「あらあら、早いわねぇ」


そんな俺を微笑ましく見つめる月島のお母さん。


The母って感じで、すっげぇあったかい。


「すいません、おかわりいいですか?」


結局俺は、その後3杯おかわりして家を出た。


「また食べにいらっしゃいね」


と、言ってくれたお母さんに感謝して。


それでも、まだ月島は起きなくて。


だけど雨はあがってて。


不思議な気持ちになった、今日、雨の日──