デコくんとボコちゃん


嘘でしょ!?


さっきの…その、キスも、無意識ってこと??


「はあぁぁぁ……」


盛大なため息とともに、私は両手で顔を隠す。


こんなに恥ずかしいことって、ある!?


「その顔やめろよな…」


「もうっ…誰のせいで…!」


「分かってる。俺だよ」


正気を取り戻した伊吹くんが、私の隣に横になる。


そして、もう一度キスをした。


「好きな人が隣で寝てんのって、幸せだな」


「うん…幸せだね」


優しい瞳で見つめられたら、もう逸らせない。


今日はもう、このままでいい…


私は、大切な人との朝を、存分に楽しんだ。


サンタさんは


“大切な人との幸せ”


というプレゼントを、くれたのかな。