「…足りないんだけど」 「…っんん!?」 昨日のとは全然違う、深いキスを落とされる。 何度も、唇が重なる。 「…ひゃぁっ…!」 そして何を思ったのか、耳や首筋にも、キスを落とす伊吹くん。 やだ、くすぐったい…! 伊吹くん、どうしちゃったの…!? 「い…伊吹くんっ…!」 「…へ…?」 名前を呼ぶと、我に返ったように目をパチクリさせて… 「俺、何してた…?」 頭を抱えている。 もしかして… 「寝ぼけてたの?」 「…かも」