「んん……ことり…」


「わあっ、苦し…!!」


名前を呼ばれて、ぎゅうっとキツく抱きしめられる。


なんとか顔を上げると、伊吹くんの綺麗な顔が目の前にあって…


そっと、頬にキスをする。


「……っ…」


うわああっ、なんてことしてるの私!


自分でしておいて、恥ずかし…


「きゃっ…!?」


すると、いきなり視界が反転し、天井と伊吹くんが見えた。


「なに…してんの…」


まだ眠そうに、うっすら目を開けている伊吹くん。


もしかして、起きてた!?