翌朝。


「…ん…ふぁ…?」


カーテンの隙間から差し込む光で目が覚めた。


あれ…?私、寝てた?


お風呂上がってからの記憶がない…。


なんだか、お腹がの辺りが重い……


…って、あれ?


隣を見れば、長いまつげを伏せて、穏やかに寝息をたてる……伊吹くん。


「ちょっ…ええっ!どうして!?」


伊吹くんの腕はしっかりお腹にまわされてして、私は身動きが取れない。


なんで寝てるのに、こんなに力が強いの…!?


でも、伊吹くんの寝顔を見てるうちに、もうちょっとこのままでもいいかなって思って。


「朝ですよー…伊吹くーん…」


小声で話しかけながら、横を向いて伊吹くんの体に腕をまわす。


あったかい…