琴李が風呂に入っている間、ずっと考えていた。


キス…しちまった。


いや、遅いのか?


付き合って数ヶ月経つし…


……唇…柔らかかったな…。


っておい!!変態じゃねえかよ、俺!


あー…でもあの顔はヤベえ。


頬を真っ赤にして、上目遣いで見てくるし…。


「くそっ…あんな大人っぽいとこなんて、初めて見たぞ」


乾いた髪をかき上げて、机に突っ伏す。


ヤバイ…思い出しただけでニヤける。


今戻って来られたら……


「ただいまっ!」


「…っお、おかえり!」


戻って来やがった…。