「ごめん、遅くなって」
「ううん、大丈夫だよ!」
「じゃあ、また明日な」
すっかり暗くなってしまった。
琴李を家まで送り届け、夕飯を買いにコンビニへ。
鮭と昆布のおにぎりと、水も何本かカゴに入れる。
「ありがとうございましたー」
会計を済ませ、なんだか家に帰りたくなくて、近くの公園に向かう。
ベンチは夜風に吹かれ、冷えきっている。
「さむっ」
今日は今まで以上に寒い。
だけど、どうせ家に帰っても、もっと寒いだけだ。
「温かいコーヒーにすれば良かった…」
おにぎりを食べ、仕方なく水を飲む。
空を見上げると、星がぽつぽつ光っている。
綺麗だな…
