そんなこんなで、告白大会も終盤。


先生たちも乱入して、自分の好きな歌手へと届かぬ愛を叫んだりしていた。


あーあ、今日はずっとドキドキしっぱなし!


楽しかったな。


『ではでは、これにて告白大会は終了とさせ……っておい!?』


司会者が挨拶をしようとしたその時。


「ちょっと借りるねー」


見覚えのある服装の男の子が、そこに立っていた。


嘘…。


それは教室で見た、金髪フードの彼。


「春樹くん…?」


どうして?


今はもう、生徒しかしないはずなのに。


春樹くんは司会者のマイクを奪い、ステージの中央に出た。