「ご、ごめん」

三田村くんは中村くんと仲がいいから、昨日私が中村くんに告白されて断ったこと、怒っているみたいだった。


「お前男見る目ねぇーな」


三田村くんは口を尖らせてそう言うと、くるりと背中を向けた。

緊張でこわばっていた体が、一気に解ける。

び、びっくりした~三田村くんがそんな事言いにくるなんて思わなかったから。

その時。


『私が好きなのは三田村くんなの――!』


お尻が緩んで大音量で出た。


教室のみんなが私を見た。だって明らかに私の声だから。

もちろん三田村くんも。

そして一言


「なんかオナラ臭くねえか?」



いや――――――――!!

早くあのナメクジ見つけなくちゃ!!!