追い打ちはしない。

平然と浮遊したまま、マーズの苦しむ姿を眺めるエフェス。

腹を押さえたまま、マーズは苦悶の表情でエフェスを睨んだ。

苦しむ素振りを見せつつも。

「せあっっっっっ!」

再び不意打ちの光線を放つ!

マーズの右手から発射された光線は、空に浮かぶ雲すら掻き消すほどの勢いで放射される!

もし地表に直撃していれば、この惑星の形さえ変わってしまうほどの一撃だった。

それ程の光線をまともに受けておいて。

「見事見事」

エフェスは軽く拍手さえしていた。

「凄まじい威力だ。こりゃあジュデッカがやられる訳だ」