と、その時だった。

「「「!!!!」」」

健二、ウラヌス、マーズ。

三人が三人とも、それに気付いた。

とてつもなく大きな能力値が感じられる。

しかもこの距離…。

「宇宙空間だ…宇宙船で移動中なのか?」

健二が信じられないといった表情をする。

大気圏外にいながら、これ程大きな力を感じさせるとは。

一体どれだけの強者なのか。

そして何より。

「兄さん…この能力値…」

「ああ…最悪だ」

マーズの問いかけに、ウラヌスは苦々しく呟く。