その上で。

「来い、貴様の実力を見極めてやる」

手招きするウラヌス。

「うりゃあぁあぁっ!」

健二は切り立った山頂を蹴り、ウラヌスに飛び掛かった!

目も眩むような峰から、躊躇なく跳躍しての拳の連打!

しかし健二もウラヌスも落下する事なく、高速の打ち合いを演じている。

体内を巡るエネルギーをコントロールしての浮遊技術。

ある種、超能力にも似た能力であった。

健二達の一族に限らず、異星人にはこういった地球人には無い特殊な能力を持つ者が多い。

元々一族が持っていた能力なのか、それとも別の異星人から教わった技術なのかは定かではないが。

空中に浮遊したまま、健二とウラヌスは目にも留まらぬほどの速度で拳の応酬を繰り広げる!