chocolatemix♡

『あの、環く、』






ガタッ






『あ、』







どっか行っちゃった。







『…どしたの?環のことならだいたい答えられるけど、俺。』







日向くんにそう言われて、







『…あの、環くんの家って、どこらへんなんですか?』





『環んち?確か…イチハラ方面だった気が…、なんで?』





『えと、昨日家が駅方面って言ってて、私が帰った後、また道戻ってたから…』






『駅方面って、多分真逆じゃないかな?』






真逆。
環くんはなんで駅方面って嘘ついたんだろう?





『日向変なこと吹き込むな。』






『あの、環くん、』






『昨日は俺が好きであそこまで行っただけ。散歩気分だから気にすんな。』






そう言ってチョコを口に放り込む。






『…ありがと、です。』







私はそう言って、顔を背けるように、伏せた。






いつまで経っても、チョコの匂いは苦手なまま。
一生このままなのかな。