『加藤ってさ、本当チョコ好きだよな。』





『あぁ。チョコだけで生きていけるよ。』





『それは言い過ぎだろ。』







『…あの!』







『…はい?』






『私の近くでチョコ食べるの、やめてもらえますか!』






私、中島和希。
高校二年生。

4月のクラス替えで、隣の席になった、加藤環くんが異常なチョコ好きで困ってます。






『…なんで。』






『…私、チョコ、大っっ嫌いなんです!』






そう、私は超がつくほどのチョコ嫌い。
だから、近くにあるのも嫌だし、匂いをかぐのも無理。




そんな私の隣の席が、チョコ好きの人間だなんて信じられない!!