「あ!そうだ、朝陽!今日数学で分かんない所があって……教えて貰えないかな?」 バイト先のファミレスの所には、従業員の休めるスペースがあって、よくシフトが重なった時に朝陽に勉強を教えてもらっている。 ……本当、顔もよくて頭もいいなんて。 あ、もちろん勉強の事は店長も許可済みだ。 「えー、じゃあアイス奢りなー」 「え!今、50円しか持ってないよ」 「嘘だよ、バーカ」 いたずらっ子のような笑顔を見せながら、私の頭をわしゃわしゃとした。