と、続けるつもりだったのに言えなかった。 「先輩、ちょっときて下さい」 朝霧くんが私の腕を掴み、立たせて部屋を出たから。 ドアが閉まる瞬間、口パクで朝陽が「がんばれ」と言ったのが見えた。 ■ 朝霧くんに連れてこられたのは、男子更衣室だった。 本当……誰もいなくて良かった。 と、胸をホッとさせる瞬間もなく壁に押し付けられた。 朝霧くんの不機嫌な顔が目の前にあり、ドキドキが止まらないし、突然の事で頭が全く追い付かない。 ……キャパオーバーだ。 「朝霧……くん、