そんな優子をよそに、母は「まったく」とでも言わんばかりに、ハァッとため息を漏らし言葉を繋ぐ。 「それにしてもたっちゃんのとこも大変ね。旦那さんが戦死したばかりだっていうのにたっちゃんまで…。」 「―――…え?」 突っ伏していた机から顔をあげ、優子は母を見つめた。