この日、優子は達也の笑顔を見ることはなかった。

静まりかえる真っ暗な闇。

キラキラと輝く星が、喉の奥を熱くした。

まるで熱湯を飲んだような気分になる。

死んだ人は星になると、昔誰かが言っていた。

この輝く星たちのなかに、誰かの大切な人がいるのだろう。

「たっちゃんの父さんも、おるんかな…。」

暗い帰り道、優子は一人呟いた。