「たっちゃ…。」 「戦争っちゅうのはどれほどのもんじゃ。」 優子の言葉を遮り、達也が言った。 それは絞り出したような、胸痛む声だった。 そしてそんな達也の言葉に、優子は答えることができなかった。 難しい問題でもなんでもない。 ただ、悲しすぎる質問だった。