六十年後のラブレター


そんな優子の気持ちを察したかのように、達也は優しく言った。

「こんなときじゃけん歌うんじゃ。俺、この歌大好きじゃったん。落ち着くし、きれいじゃし…。」

達也はそう言って、再び大きく口を開いた。

「ゆうやーけこやけーのあかとーんーぼー…」