「瀬戸くんだぁ!私より大きくなったの?」 「おう……」 「あはっ、裕人ったら、照れちゃって!」 え、瀬戸くん照れてるんだ? 私はその時、全く気づいてなかった。 冷たい目で、見つめられていることに。 高校では そんな楽じゃないこと。 私は普通に過ごそうとしていた。 「教室行こっか!」 麗ちゃんの提案で、教室に行く事にした。 残念ながら、これまた麗ちゃんと離れ離れ。 だけど、瀬戸くんとは一緒。 一年生の教室は2階だ。 でも、私達の階だけ違う。 3階だ。