それに、拓と中村が入れ替わって気がついた
私は、拓の前で本当の自分でいられなかった
拓の言った通り、拓の理想の彼女になりきっていたんだ
だから、
「拓、私ね、クリスマスイブ、拓と一緒にいられない
イブだけじゃなくて、これからずっと」
「うん」
拓は気づいていたかのように優しくうなずいた
「拓、今までありが…」
途中で拓に抱き締められた
「ちょっと、こうしていたい
俺は、まだ奈菜のこと好きだから
でも、俺よりもお前を笑顔にできるやつがいるんだろ?
だったら、俺は見守ってる」
拓の言葉が胸に突き刺さった
拓は私の身体を離して、私をみた
拓、ありがとう、ごめんね、そして
「さよなら」

