口に含んだたこ焼きのあたたかさは、あたしの中でじんわりと広がって、あたしは涙が止まらない。 「うまいだろ~?」 と、隣でニコニコ笑うこうちゃんにあたしはただただうなずくことしか出来なかった。 たこ焼きを食べ終わって安心とあたたかさに包まれたあたしはなんだか眠くなってきて、 いつの間にかこうちゃんの肩にもたれかかって寝てしまっていた。 遠くのほうで花火の音が聞こえる。