「遥!遥!」 「なに?今急いでんのにぃー!」 家を出ようとすると、お母さんにひきとめられた。 「あんた…髪ボサボサよ?」 「え、うそ」 すると後ろにくるっと向かせられ、お母さんがブラシであたしの髪をとかしはじめる。 「よし、いってらっしゃい。」 髪を整えてもらい、今度こそ家を出る。 「いってきます!」 家を出るなりあたしは髪を振り乱しながら全速力で学校まで走った。