会場には思ったよりたくさんの人、人、人!!! 「なーにーたーべーるー?」 会話をするにも大声を出さなきゃ届かない。 あたしは精一杯声を張り上げる。 「俺!フランクフルト!!」 「あたしはかき氷!!」 人混みにもまれながらも広樹と英里も必死に声を張り上げる。 「こーちゃん…わっ!!」 こうちゃんの方に顔を向けた瞬間、あたしは知らない人にぶつかって転びかける。 「遥!!」