「じゃあ俺なんか飲み物とってくるから、先に部屋いってて?」
といってこうちゃんはキッチンへ向かった。
あたしは廊下をゆっくりと歩いてこうちゃんの部屋へ向かう。
ガチャ
こうちゃんの部屋を開けると、中はきれいに整頓されててあたしの汚い部屋とは大違い。
小学校の時とあんまり変わってないこうちゃんの部屋。
中学にはいってからはこうちゃんも広樹も部活で忙しかったから、この部屋に入るのは小学校ぶりだ。
なんか…なつかしいかも。
ふふっと思わず笑みがこぼれる。
「なーにニヤけてんの。」
いつのまにか後ろにこうちゃんがいて、手にはコップを2つ。
「遥、リンゴジュースでよかったよね?」
といってあたしの大好きなリンゴジュースがはいったほうのコップを差し出す。

