「美波さん、夕方にうちに来て置いてかえっちゃったみたいなのよ。」 ………で、 「あたしにどうしろと?」 「届けてきてくれない?」 やっぱり… 「なんであたしー?」 「だってお母さん、今から夜ごはんつくるんだもーん。」 ごはんなくてもいいの? ぶーぶー言うあたしに脅してくるお母さん。 「わかったよぅ。」 夜ごはんがないのはさすがに耐えられない。 「きをつけてね。」 「大丈夫だよ。すぐ隣だし。」 といってあたしはサンダルをはいて家をでる。