「そんなんで疲れてたら遊びも恋もできないわよ」

「え、恋?」


恋なんて考えたことなかったあたしは目をパチクリ。

そんなあたしを見て英里ははぁーっとためいきをつく。


「当たり前でしょ。中学生にもなったんだから好きな人くらい」


意外だ…

英里がそんなこと考えてたなんて…


じーっと英里をみてると、


「なによ」


ジロッと睨まれる。


「あたしだって彼氏ほしいとか思うわよ。意外で悪かったわね」


ば…ばれてる!


「もしや、テレパシーとか…」


「使えないから」


といって笑い出す英里。


あんたわかりやすいのよ、とつけくわえる。