「ま、とにかく眠いからさ、俺寝るよ」
おやすー、とウィングは自室へ向かう。
キースも去って、シルンもじゃあ、と自室へ向かった。
「寂しいか、ヒカリがいなくて」
「いや。俺はそんなに仲良くしてなかったしさ。シルンもあーみえてドライなとこあるし」
「ああ」
ワドはそういって、スッと瞳を見開いた。
「ん、どした?」
「…お前、キングはどうしたんだよ」
「ん?地下室に繋いで…あ」
サッと、テルも青ざめた。
「やっべぇ置きっぱだった!!」
死んだかな、死んだかなとワドを激しく揺さぶるテル。
「縁起でもないことをいうな。余裕で生きてるだろ…それよりもこっちが殺される」
「いや大丈夫。お前が死んだら俺マジでさっきの妖精君見つけてでも生き返らせるから」
「そうじゃない。二人とも瞬殺だったらどうしようって言ってるんだ」
「一応なわけあるかっていっとくけど」
「ある」
力強くテルは頷いた。
次の瞬間、テルがワドを引き寄せて叫ぶ。
「蜃気楼(ミラージュ)!!」
二人の姿は、跡形もなく消え。
あとには、揺れる芝生だけが残された。
fin.


