☆Friend&ship☆-季節はずれのモンスーン-


「じゃあな、俺疲れたから寝るわ」

ウィングはそういって、大あくびをして軽く伸びをした。

「あ、それとさ」

わりぃ言うタイミング無かったんだけど。


「キースとこっちの星歩いてる時に、伝説の妖精の話と噂聞いたのよ。知ってる?」

それはワドに向けられた質問のようだった。

「知っている。悪魔科妖精の…奇跡の、治癒の妖精」

なんだ、とウィングはつまらなさそうに言った。

「お前って本当になんでも知ってるよな…」

「その事に関して言えばだ、俺は悪魔なんだから俺の方が詳しいに決まっているだろう。それに彼女は俺の…ぁ…研究対象だったし」

「研究…?」

「あぁ…研究対象だった。まあ魔界の研究者はだいたい彼女の事を研究した…まあ、言わば流行りだ」

「彼女はってことは女?妖精だからって可愛いもんなのかぁ?」

「可愛い。…と聞いてるぞ。幼い少女だ。それで、どういう噂だウィング」

「え、しんねーの?」

「噂なら山ほどあるだろう。実は偽物だとか人格がないらしいとか血縁者がいないとか」

「あーっと、なんだっけキース?俺話しか覚えてねーや」

「…もう。ここにいるって噂でしょ」

「ここ」

「ここっていうか、Death-planetに?天界にいたらしいんだけど、ここにいるって噂だよワ…ド…?」

キースはフッとワドを振り返って、首をかしげた。

「ワド…?大丈夫?」

膝から崩れ落ちたワドはガクガクと震えていた。

「どうし」

「大丈夫だ。ちょっと…ショックで…」

「はぁ?なんで?」

ウィングが不思議そうに首をかしげる。

「いや…魔界の…貴重な…財産だからだ…死なれたら損失が計り知れない」

「あぁ、そういうこと?ワドってほんとビジネスマンだね」

キースはクスクス笑ってそう言った。