☆Friend&ship☆-季節はずれのモンスーン-


「ずいぶんリーダーさんに陶酔してるんやなぁ、マインドコントロールでも受けてるんと違う?」

ウィングは皮肉混じりにそう言ったが、意外にも返事はキメラから発せられた。

「リーダーはそんなことしねーよ。そのまいんどなんとかってさ、そういう力がないやつがやるんだからさ」

キメラはあの気だるそうな調子はどこへやら、熱っぽく語り始めた。

「リーダーは俺を救ってくれた。サブもだ。俺たちは賢者になるためにどんな試練でも乗り越えてきた。リーダーはいつでもやめていいって言ってたし、俺達がくじけそうになったときも優しくしてくれた」

「…」

「賢者になれた後も、仕事はたくさんあってホントに辛くて。でもリーダーは俺達を支えてくれた。ミスしたら怒るけど見捨てなかった。どれだけかかっても、正しい事を教えてくれた」

「…ふぅん」

「だから今度は、俺がリーダーに恩返しするんだ。リーダーは俺を助けてくれたし、支えて守ってくれた。次は俺の番だ」

キメラは、なぁとサブに同意を求める。

その瞳は輝いていて、澄んでいた。

「あったりまえだろー。それにリーダーに操られてたとしてもさ、僕は…リーダーに利用されたい。それでもいいって位の恩が、僕らにはあるんです」

それにリーダーイケメンだし、と冗談混じりにそういって、サブは幸せそうに微笑んだ。


「…ふぅん」

恩、ね。

ウィングは薄く笑った。

借り、じゃないのかよ。