☆Friend&ship☆-季節はずれのモンスーン-


「うわ案内とかマジだりぃ。リーダーひっでー」

「リーダーだってキメラ、外に出た方がいいって言ってただろーが」

「うえーい」

かったるそうにそういって、キメラは黙って歩いた。

「あの、サブ…君?ここはどことか色々聞きたいんだけど…」

「ああ、すみません。此処はユートピアの中心街にある宮殿です。賢者とリーダーが住んでます」

「賢者?」

「此処は貴族政治が行われているんです。賢者と呼ばれる者の上にリーダーが立っている…そういう構図です。ちなみに、賢者は僕とキメラ、あと一人は今いません」

こいつら賢者なのか、とウィングは失礼極まりない疑問を抱いた。

「此処は異空間に存在する、何処にでもあって何処にもない国。そして最高の国です」

「それワドも言ってたんだけど、いまいちよく分からないの…ああ、ワドっていうのはリーダーだよ」

シルンはそう微笑み、問いかける。


「いわば、魔法陣の中心、ですよ」

すべての時に通じ、すべての場所に通じる。

美しき幻の桃源郷。

しかし、此処は歪められた世界。

常人には、永遠に見つけられません。

「それに、行き来出来るのもリーダーだけですしね」

新たな人間は、リーダーと一緒に来ます。

そして、此処で死ぬんです。

「宇宙一幸せな国、ユートピア。幻の美しき桃源郷」

此処は夢の国なんです。


サブは夢見心地にそう言った。